ユカアンドアルファは、パターンメーカー、デザイナー、縫製工場を支援する
ためのネットワークとして、インターネットを使った会員制SNS(ソーシャル
ネットワーキングサービス)「アパレルパタンナーズクラブ(略称APC)」を
七月から立ち上げる。APCを活用して人、技術、仕事を連携し、新たなビジネス
展開につなげてもらう。
SNSは人と人、人と企業のつながりを促進・サポートするコミュニティ型の
Webサイト。APCは個人も企業も参加することが可能で、パターンメーカー、
デザイナー、縫製企業、マーチャンダイザー、アパレルメーカー・商社などで構成
する。コンテンツとしては自社・プロフィール紹介、自社の作品公開、情報発信、
会員同士の情報交換、お仕事掲示板などを提供する。
SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)化しているパターンメーカーや
デザイナーは仕事に波があり将来に不安を抱いている。このため情報交換、仕事の
助け合いなどヨコの連携でコミュニケーションができる場としてSNSを提供する
ことにしたもの。「業界に対して集合の存在感を発揮」(林田勲会長)することで、
SOHOを求めるアパレル側にもアピール出来る。
一方、企画提案力が求められてくる縫製企業にとって、中小や地方の場合は優秀な
パターンメーカー・デザイナーを一社で抱えることは難しいのが実情。このため
APCは単にパターンメーカーだけのネットワークではなく、縫製企業との連携を
目指す場としても活用していく。
APCへの参加は、URLにアクセス、基本情報(プロフィール登録)を入力、
事務局の審査を受けて入会できる。「ネット上ではハンドルネームでも、事務局には
実名で登録」(同)してもらう。今月下旬から東京、大阪、名古屋で説明会を開き、
会員を募集する。